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2024-01-27 22:14:00

水餃子とレッスン

23日と26日に水餃子のレッスンを行いました。

日本で餃子といえば焼き餃子のことを指しますが、中国では餃子といえは水餃子を指します。

水餃子は焼き餃子の皮よりも厚くてモチモチの皮。中に肉や海鮮や野菜、色んな素材の餡を入れて包んでから、お湯で茹でて食べます。

タレはあちらでは黒酢だけ、そこに少し醤油を足したりして食べたりするのがポピュラーなようです。レッスンではお手軽醤というつけダレをご紹介しています。

(このタレは水餃子だけでなく、大根餅や唐揚げにも合います)

水餃子の本場、北京など中国北方は寒冷地なのでもともと小麦粉が主食の地域。

モチモチの皮が主食、中身の餡がおかずにあたり、(ご飯とおかずが一緒になっているようなもの)日常的に作って食べられているものです。

春節の前の大晦日には、家族総出で水餃子を沢山作り、茹でて食べる年越しの習慣もあります。

かなり前になりますが、北京でアメリカの大統領も訪れたことのある(写真が飾ってありました)水餃子の美味しいレストランに行った事があります。

そこでガラス越しに水餃子を包んでいるところを見学したことがありますが、麺棒で1度に2枚ずつ皮を伸ばし(5秒で!)、包む餡の種類ごとにグループに分かれて物凄いスピードで餡を包んでいました。まさに職人技で、感心しながら見たのを覚えています。

餡の種類もトマトと卵、ラム、ファンネルの入ったものなど実に多種多彩でした。

 

日本には美味しい焼き餃子が沢山ありますが、実は私たちが食べる焼き餃子はラーメンと並んで、日本で発展した日本料理ともいえるもの。

中国では前夜に作って茹でた水餃子が残ると茹で直しでは美味しくないので、焼いて食べるようですが、中国人にとっては"焼き餃子"というと連想するのはそれ。(勿論来客には出せないですね。)

この認識の違い、なかなか面白いですね。

実はあちらにも鍋貼(ゴーティエ)という、焼き餃子に似たものがありますが、日本のものと違い皮を完全に閉じずに、焼く際に餡のお肉の香りが漂うように成形します。

家庭料理というより屋台の料理で、日本の焼き餃子とは形がちょっと違うものです。

 

レッスンの話に戻ります。

水餃子はモチモチの生地で(茹でても伸びないためにこの皮の生地を作る時には秘訣があります)厚めの皮を作ります。焼売の皮よりは厚めなので伸ばしやすいです。

包み方は何種類かありますが、当教室でお教えしているのは、私の師匠から習ったもの。

左右両側にヒダを寄せます。ヒダを中心で交わるように作り、中心が今の季節。中心の右側が次の季節、左側が過ぎた(去年)季節を表します。

 

ヒダを作る際の指の動かし方が少し難しいので、生徒さん達は最初は悪戦苦闘されますが、中盤以降になると段々慣れてきます。

少しずつコツを掴んでヒダを上手に寄せられるようになり(上手く出来る頃に終了間近なんですよね)

これ、なかなか楽しい!という声をお聞きすると、こちらもホッと😅します。

忘れないうちにお家でも復習して作って頂けると良いですね。

水餃子はそのまま食べる以外にもお鍋に入れたり、スープに入れても良く、色んな食べ方があります。

26日の生徒さんはおでんに入れてみるそうです。

今度いらした時に感想をお聞きしようかと思います。

お家でも時々作って、色んな食べ方で楽しんで頂けると良いですね。

 

今月もご参加頂きましてありがとうございました。

 

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