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2023-05-19 13:27:00

5月 蓮の葉ちまきレッスン

5月17日

文化センターにて蓮の葉ちまきのレッスンを行いました。

これは主に香港で食べられている、蓮の葉でもち米と具をくるんだもの。

 

ちまきと聞いて思い浮かべるのは三角形にくるんで紐で巻いて閉じた笹の葉のちまきでしょうか。

 同じ三角形のちまきでも、実は中身は中国各地で色々違います。大陸の北方は棗や栗など甘いもの、南方は肉などのしょっぱい具が色々入ります。

 

一方、台湾では、北部は味付けして火を通した具材やもち米を包んで蒸して作るものが主流、南方のちまきは味付けした生米と生の具を包んで湯の中で茹でるなど、地域で作り方が違います。他には(私はまだ頂いたことはありませんが)客家のちまきもあります。もち米を灌水に浸してから蒸し、蒸し上がったた半透明のもち米に甘いピーナッツソースをかけて食べるとか。これは、鹿児島のあくまきに少し作り方が似ているような気がします。

 

共通するのは、中華圏では旧暦の端午節(今年は6月22日)に厄払いとして健康を願って頂くところで、季節の変わり目に病気に罹らないようにという願いがこもっているようです。

 

 端午節の由来は有名な屈原の故事に由来していますが、日本では新暦の5月5日に端午の節句としてお祝いします。中国とは少し意味合いが異なる季節の行事となっています。

 

主に頂くのは柏餅(子孫繁栄)、羊羹ちまきなど甘いもの。また、男の子の節句としても知られています。兜を飾ったり、鯉のぼり(立身出世)をかけたり、菖蒲湯(勝負にかけている)に入るなど。武家社会が長かった日本ならではの風習でしょうか。

 

 話が少し逸れましたが

今回ご紹介した蓮の葉ちまきは、味付けした具材を蒸したもち米で挟んで(ライスバーガーのような形)それを蓮の葉でくるんで蒸して仕上げるものです。

 

大きな蓮の葉1枚を包みやすくカットする体験は皆さん初めて。楽しみながらやっていらっしゃいました。

 

葉をカットした後は、熱湯に浸けて乾燥した葉を戻し(葉を浸けた湯は真っ黄色になります)ます。葉の準備が出来たら、用意された具材を包むのですが、包み方は簡単。点心の中では比較的簡単に出来るものの一つと思います。

蒸しあがり、蒸篭の蓋を開けると蓮の葉の香りに包まれます。

 蓮の葉は中華食材店でしか手に入りませんが、蓮の葉が無くても簡単にキッチンペーパーで包む方法もあるので、合わせてご紹介しました。

 

試食した生徒さんからは、ご飯と具が交互に口に入るので食べやすい、中の具材の鶏肉がしっとりしていて美味しいと喜んで頂けて良かったです。

 

是非、お家でも復習して頂けると良いですね。

 

 

来月はほうれん草の葱油餅。フライパンで作ることの出来る点心です。

来月もどうぞ宜しくお願いします。

今月もご参加頂き、どうもありがとうございました。

 

 

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